シャドウボックスを作ってみる (1)
2015/03/02
さて、そろそろ何か完成させねばなあ、と思っているのである。
色々と手は出しては見たものの、心底乗り切れていないときというのは、なかなか完成しないものであり、結局相次ぐ浮気の結果、未完成品が積み上がっていく日々だったのである。
そのときふと、作りたいモチーフが見つかったので、せっかくだからと、いつかは作ってみたかったシャドウボックスを作ってみようと思い立ったのであった。
シャドウボックスというものを初めて見たのは、おそらく諸兄のご多分に漏れず、古典的名著である『シェパード・ペインのダイオラマの作り方』(How to build Dioramas)である。
この書はテクニックに傾倒せず、考察法にまで及んでいる点において優れている。手先の技術のみ追っても、素人では完成した時に違和感をおぼえるものを作ってしまうことがある。作りたいテーマがあって、技術が付随すると良い作品が作れると思うので、教科書としては最高の1冊であろう。
ただ現在、市場に出回っている量が潤沢とは言えないので、プレミア価格になってしまっているのが残念なところである。
シャドウボックスについての項こそ無いが、最近の類書で最高だと個人的に思っているのは、吉岡和哉氏の『ダイオラマパーフェクション―戦車模型情景製作完全読本』である。
こちらは大型書店や専門店では、在庫が残っている事が多く、比較的手に入れやすいだろう。
閑話休題。
そもそもシャドウボックスというものは、全方位から見られるジオラマの特性を、わざと箱に入れ、固定した方向からのみ見られるようにし、ライティングなどによって劇的に見せる手法のことである。立体絵画的な面白みがあり、一度チャレンジしてみるのに良い手法だな、と思った。
と、いうわけで勢いにまかせて作り始めてしまったので、いきなりある程度形になったところから写真を載せているのである。
プラ板とバルサ材による箱組みがメイン工作となる。
この手の作業は苦手なのであるが、作りたい作品ということで割りと集中力が保てているのが良いですね(続く)。
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