T・ZONEの思い出 その1 「T・ZONEミナミ」
2015/03/04
「T・ZONE」に幕 秋葉原「PC DIY SHOP」はサードウェーブ「ドスパラ」に
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1011/29/news100.html
というニュースを受けて。
T・ZONEには結構思い出がある。
現在秋葉原の中央通りにある、ドンキホーテの場所には、その昔T・ZONEミナミという巨大な家電量販店があった。
始めてインターネットに触れたのも、上の方の階にあったインターネットカフェであった。
その時自分は16歳だったと思う。とりあえず知っているURL「Yahoo! JAPAN」のホームページには辿り着いたものの、何を検索していいかもわからずに、郷土の歴史か何かを見る羽目になった気がする(浮かんだ単語が地元の地名・・・って、でも当時はそんなものだった)。
時代としては、WINDOWSが日本列島を襲い、PC-98一極集中時代が幕を閉じた頃であったと思う。
DOS/Vなんて言葉は、キューハチじゃない、の意だった。
秋葉原は面白い街で、中央通りを歩けば(秋葉原の)時代時代のトレンドがわかる。
今はもちろん萌え系が幅を利かせているんだけれども、その当時はPCショップ(家電量販店)がメインだった。
そのとき、自分は始めて時代が変わる流れを体験したと思う・・・。
それはT・ZONEミナミにおいて、だ。
何を勘違いしたか、1階の入り口付近をエロゲ♨のコーナーにしたのだ。
当時はまだ、そっち系のカルチャーは一本下がった道沿いにあった。
今は中央通りの中央付近に鎮座ましましている「とらのあな」も、当時は仲間内で、そんな店があるんだー、本当かいなーという位置付けだった。
で、そんなちょっと隠れて××的なアレが「家族連れで訪れる客層メインの家電量販店において」ってこと。
今で言えばヨドバシakibaの1階店頭がエロゲコーナーになったようなものだ。
自分は、パソコンブームの中(当然キューハチ時代から続くエロゲブームでもある)で価格競争を強いられた電化系大型店という巨象が、のたうち回る断末魔の叫びを聞いた気がした。というか、壮大な切腹ショーだった気もする。
余談だが、もう一つ切腹ショーは見たことがある。
いや、この場合セルフ竹ノコギリ引きの刑というべきか。
そうLAOX・ザ・コンピューター館、通称ザ・コン館である。
T・ZONEミナミが壮絶な自爆を果たしたあと、後釜に居座ったのが、LAOXだった。アソビットシティの誕生である。
アソビットシティに関して述べれば、LAOXはその頃ホビーにもかなり力を入れ始め・・・てた。
んだが、結局アソビットシティはLAOXホビー系各店舗の寄せ集めみたいな感じで、広い割には品揃えイマイチっていう勿体ない店になってしまい、あえなく消えた。
本当に書くことがこれしかないくらい、個性の無い店であった。
さて、ザ・コン館である。
こちらはアキバ通いをする人の間では「キレイなトイレのある店」という名誉ある称号で呼ばれる店であった。
当時は今ほど飲食店が無く、秋葉原デパートでしそこなったら、ここしかない!というオアシスだったのだ。トイレだけはね。
かくして、自分にとってはトイレ以外は華麗にスルーというお店だったわけです。
Q:せんせーなんでですか?(・ω・)/
A:店のBGMのせいです。
客がそれほど多くない店内に延々と流れる「歌:小林亜星」のテーマソング。あとから出来た本屋ではBGMが迫力のあるゲームミュージック(オーケストラ編成だった曲もあったと思う)。
集中出来るわけねえだろっ!!
・°・(ノД`)・°・
と、いうわけで今に至る。
客に媚びすぎると、逆に客のことを考えていない店作り、ということになるわけですね。そのライン引きっていうのはとても難しいことだと思います。
時代の移り変わりには、街によって、いろいろと大きな変化がかいま見れるわけですね。
特に秋葉原みたいな変化の速い街においては。
明日はその中でも、しぶとく生き残っていたT・ZONE PC-DIY館について書いてみたいと思います。
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